猫背の人は胸を張らないでください
2014年05月16日 LIGARE Blog
猫背矯正ベルトはいつでも着けられない
写真のような矯正ベルトの効果は定かではありませんが、これを常に着けておくわけにはいきませんよね。
では、気を抜くと猫背になってしまうというあなたは普段どんなことに気をつけていますか?
・胸を張って、背筋を伸ばす
・肩甲骨を寄せて、肩を開く
この2つは僕が猫背に悩む方から直接お聞きして、圧倒的に多かった回答です。
本当に胸を張ったり、肩甲骨を寄せると猫背が矯正されるのでしょうか。
腰を反っているだけではありませんか?
猫背は背骨(特に胸の後ろあたり) のカーブがきつくなった状態です。
多くの方がする「胸を張る」ことで、本当にカーブがきつくなった部分が伸びるように背骨が動いているでしょうか。
残念ながら経験上、大多数の方が「胸を張る」=「腰を反る」ことになっています。
これでは背骨を伸ばしているわけではなく、背骨を折り曲げているにすぎません。
キレイな姿勢のつもりが「前湾・後湾姿勢」
背骨を折り曲げてしまうと猫背が矯正されるどころか、さらなる不良姿勢を招いてしまいます。
前湾・後湾姿勢というのは「猫背と反り腰」を併せたような状態。
腰痛などの原因にもなりますし、ボディメイクにおいても絶対に避けたい姿勢の1つです。
背骨は上に伸ばしましょう
実は胸を張って、胸の筋肉をストレッチすること自体は悪いことではありません。
では、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
それは「背骨は上に伸ばす」ということです。
背骨が1本の棒のようなイメージの方が多いと思いますが、椎骨と呼ばれる骨が連なって、背骨になっています。
しかも、その椎骨の間は関節になっているので、背骨が「上に伸びる」ような動きが可能です。
これを読んでいるあなたは今後、「胸を張って、背骨を折り曲げる」のではなく、「背骨を上に伸ばすように胸を張る」ことを心がけてみましょう。
言葉にすると小さな感覚の違いですが、そういう部分にこそ大きな成果を生む秘訣が隠れています。